人工肩関節置換術
[人工肩関節置換術]
全人工肩関節置換術
関節リウマチや変形性肩関節症などにより変形した関節を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工肩関節に入れ替えることで痛みを取り除き、関節運動を改善する効果が期待できます。
ひとりひとり症状が異なるため、改善度も一様ではありませんが、手術前よりも快適な生活が送れるようになることが目標となります。
人工肩関節は 肩甲骨側の関節に入れるグレノイドコンポーネントと上腕側に入れる上腕骨コンポーネントの2つにわかれています。
患者さんの年齢や骨の形状、質によって、骨セメントを用いて固定する場合と骨セメントを使用せずに直接骨に固定する場合とがあります。
2日ほど前から入院し、検査を受けたり痛みの程度や動きを確認するなど手術の準備が行われます。また、手術直後の注意点、避けなければいけないことを事前に知っておきましょう。
例えば
・「押す」・「引く」・「持ち上げる」などの動作は医師の許可が出るまで行わないようにしなければなりません。
・車の運転も1カ月ほどはできません。
・仕事内容によっては職場復帰の時期も変わるでしょう。
手術時間は通常2~3時間程度です。
手術は感染を予防するため、クリーンルームを使用して行います。
手術後は三角巾や装具、場合によってはギプスで固定します。
通常は術後から自分で食事をしたり歯を磨いたり日常の生活動作を開始します。入院期間は多くは1カ月以内です。
2~3週間は荷重制限がありますが1カ月から1カ月半の間にはストレッチ運動など徐々に負荷を与える運動療法を行っていきます。
運動療法は関節の動きを改善しますので、決められたスケジュールで継続していきましょう。
全人工肩関節置換術によりもたらされる効果は少なくありませんが、長い年月が経過すると緩みが生じ、入れ替え(再置換)の手術が必要となる場合があります。
そのようなことも含め、手術のリスクや回復にかかる時間について専門の医師によく相談されることをおすすめします。
退院後も定期的に受診し、経過観察を受けましょう。
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