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自分でできる!転倒予防

2.転倒予防はなぜ大切なのでしょう。

熊本機能病院 併設 熊本健康・体力づくりセンター 健康科学トレーナー主任の河本 耕一 さんにお話をおうかがいしました。

Q.こちらのセンターでは、転倒予防について積極的に取り組まれているそうですね。どうしてなのでしょうか?

熊本機能病院 併設 熊本健康・体力づくりセンター 健康科学トレーナーの河本 耕一さんA.私たちは、高齢者の皆様が望んでいる「日常生活をより快適に過ごしたい!」を達成するために、転倒予防のための取り組みを通して心と体を元気にしたいと思っています。
 なぜなら、高齢者の皆様にとって"転ぶ"ということは自分自身の能力に対し、かなり自信を失う出来事だからです。転倒予防は重要かつ必要なことですが、防げる転倒と防ぎようのない転倒があるのも事実です。だからこそ、継続的な健康教室への参加や、ご自身での運動継続、日頃の心掛けが非常に重要です。
私たちは、高齢者の快適な生活、特に、「楽に立てる・楽に歩ける姿勢と動きづくり」を再獲得していただくための支援をします。そうすることが、高齢者の皆様、ご家族の「QOL(生活の質)の向上」につながると考えているからです。

転倒予防の目指すもの

Q.転倒しやすくなる原因とは、何ですか?

A.転倒しやすくなる原因には大きく分けて2つの原因があげられます。内的要因と外的要因です。内的要因は 「転倒危険度チェック」の項目に代表される、身体機能の低下や薬の服用数、と自分ではすぐに変えられないものです。
一方、外的要因とは、建物の構造、道路の状況、履き物などを指し、これらは自分の心がけで改善することができます。 「転倒しやすい場所をチェックするための合い言葉」をぜひ覚えて実践してみてください。

転倒しやすい場所をチェックするための合い言葉

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Q.転倒予防をするには何を改善すればよいのでしょうか?

A.「5つの心得」を紹介します。

●ふだんから、からだをしっかり意識して動かすことが転倒予防につながります!
●しっかり歩ければ、転倒の半分は防げます!
●余裕があるときは、からだほぐし、筋力トレーニング、バランストレーニング、足指運動を追加しましょう!
●安全な住まいづくりをプラスして、転倒を最小限に!
●無理なく楽しく続けよう!

Q.自分で転倒予防をするためにできることを教えてください。

熊本機能病院 併設 熊本健康・体力づくりセンター 健康科学トレーナーの河本 耕一さんA.転ばないための体づくりとして、最も有効なものはどれだと思いますか?
1.ストレッチ体操
2.有酸素運動(ウォーキングなど)
3.バランス訓練
4.筋力増強運動
5.総合的な運動

正解は...
「3.バランス訓練」です。

それではバランス訓練の3つのポイントを紹介します。

バランス訓練の3つのポイント

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