人工股関節置換術 体験インタビュー
3.変形性股関節症について
山ほども行かないですけど、若い時はスキーずっとしていました。でも、知らなかったんです。私の足が悪いということ自体が。まったくわからない。無知っていうの?
無知。
ほんとほんと。股関節っていうのがどうなってるのか、そういったことも何も知らなくて。骨盤がどんな形しているのかも知らないくらい無知だったんですよ。胡坐(あぐら)がかけないなぁとか。自分の体でもそんなことくらいしかわからない。何でかなぁ?って思う程度。
痛いっていうのはまだなかった?
痛いっていうのはなかった。で、高校生の時ってほら、女の子って男っぽくしたいとか思って、板の間やったら胡坐(あぐら)かいてみたりするでしょ。お母さんに怒られるけど。で、かいてみたらひっくり返るの。このくらい上がってるから。床から。
あぁ、ちゃんと胡坐がかけないんですね。
で、遅い。歩くのがものすごく遅い。痛くないのに遅い。みんなが10分かかるところを私は20分かかるんです。ここにくるのもね、駅から5分だって仰ったでしょ?
はい。
10分じゃないの?って思ったくらい(笑)。人よりものすごく遅いんですよ。でも、34歳まで自分が病気ってことが全然わからなかった。
そうですよね、それくらいしか自覚症状がなくて痛みがなかったら...
わからない。
ちょっとまぁ、歩き方がお尻の出っ張った歩き方だなぁとか、そんなくらいにしか。でも何か違うんです。アヒルの歩き方みたいな、お尻がいつも出てる歩き方。でもそんな骨の付き方してるんだって思ってたくらいですからね。
そうなんですか、それでもスキーとかされてたんですね?
そうそう。全然わからなかった。
で、スキーは普通にできていたんですか?
うん。高所恐怖症ですけど、まぁなんとかやってました(笑)。18歳から40歳くらいまでやってました。
じゃあ、痛くなっても?
行ってた行ってた。
※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。