人工指関節置換術体験インタビュー(Gさん)~手の指のリウマチを人工関節で克服されて~
3.今の状態とこれからのこと
手術を終えて右手を見たとき、どのように思いましたか?
思っている以上に指が伸びていて、一目見て、もう前の状態を忘れてしまうほどでした。
指の人工関節置換術の場合、退院までに6週間ほどかかるのですが、私は肺炎になってしまって、本当は2月に退院予定でしたが、5月に退院したんです。それまでは、手を隠すためにずっと長袖だったのですが、その夏は20年ぶりに半袖を着たんです。本当にうれしかった!! 普通の人なら当たり前のことなんですけど。ささいなことでも喜びと感じられるんです。
半袖を着て、お箸で何でもはさめるようになって...。
はい。それに、今まではどこへ行くにも使い慣れたお箸を持参していましたが、割り箸が出てきても大丈夫になりました。あまり曲げないほうがいいので、電車でつり革が持てないとか多少の制限がありました。それで左手はどうしようかと思ったのですが、右手を見ると、やっぱり左手もって...。それで今回、手術をしていただきました。
左手の装具の取れるのが楽しみですね。手術はまず右手からでしたけれど、人工指関節を入れたことで一番変わったことは何でしょうか?
やはり精神面がまったく違います。それまでは気持ち的に暗かったですから。痛くて家にいると、「外に出て気分転換をしなさい」っていわれるし...。痛くて出られないんですけどね。手術をして、友人もでき、それまで殻に閉じこもりがちだった性格も、これからは変えていけるかなと思います。
これからやってみたいことも、たくさんおありになるでしょうね。
そうですね。まず、仕事をしたいですね。あまり力は入れないようにと先生からいわれていますが、できる仕事をして、普通の暮らしがしたいです。左手の手術も終わって、退院したら、きっともっと堂々と半袖も着られるし、両手にマニキュアもしたい。
ぜひ、どんどんおしゃれをしてください。
はい。指輪も手袋もできます。手袋は、今までは指を隠したいのに指の変形のためにできなかったのですが、これからはおしゃれで手袋がしたいです。そして、膝の手術のあとに北海道旅行をしましたが、夏でも冬でも、いろいろなところへ出かけてみたいと思っています。
取材日:2012.12.25
※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。