人工膝関節置換術 体験インタビュー (T.Y.さん)
1.手術前の生活・手術を決心するまで
手術後、本当にお元気になられたとご近所で評判とか。
ええ、そうなんですよ。「元気になったね~」ってみんなに驚かれています。手術をして歩きやすくなりましたし、腰もシャンとしてね、背がいくぶんか伸びたみたい(笑)。車にも自転車にも乗ります。ただ転んでは困りますから、自転車は雨の日には乗りませんし、後ろから車が来たりするとすぐ降りて引いて歩きます。そういうことには気をつけてますけどね。今日はここへ自転車で来るつもりでしたが、雨が降りそうですから車にしました。
手術前にはどのような状態だったのですか。
まず、10年ほど前に膝に違和感を覚えました。次第に歩き方がおかしくなってきて。最初はそう痛みはなかったんですけどね、うまく膝が曲がらなくなってきたんです。それで病院へ行きました。でも、山道は上がれないまでも、長年続けている小豆島八十八ヵ所へのお参りに行ったり、町のいろいろな役も任されて、あんなに辛い中、自分でもよく頑張ったなぁと思います。
当初はどのような治療をされていたのですか。
最初に行った病院では、治療のたびに水を抜かれるんです。「膝に水が溜まってるから抜いて、潤滑油を入れておきます」と。しかし私にはあまり効果がなかったですし、水はあまり抜かないほうがいいと言う人もいましたので、漢方薬を使っているお医者さんに変えて数年通いました。その間、水が溜まることはなかったです。ただ腫れてはいましたけど。
手術はどのように決められたのでしょうか。
レントゲンを半年に1回ぐらい撮ってまして、膝の軟骨がだんだん磨り減ってきていると言われていました。特に右膝です。先生も「これは痛いですよね」と言ってくれましたが、それでもしばらくは辛抱していたんです。でも少しずつ痛みが強くなり、先生から「手術をしたほうがいいかもしれません」とすすめられ、決心しました。
それで、現在の主治医を訪ねられたと。
はい。たまたま、その先生に手術をしてもらったという人と出会いまして。「両膝を手術したけど、もう畑仕事してますよ」と。それで紹介状もなしに直接先生を訪ねました。先生は私の年齢のことで少し迷われたようでしたけど、「T.Y.さんは元気そうだから手術しようか」と言って下さって。「やります!」「やろう!」という感じでしたね。まずは、痛みのひどい右膝から手術ということになりました。
最初の手術のときに不安はなかったですか?
手術の説明を受けたときに人工関節の実物を見て、こんなの入るのかと少しだけ怖くなりました。重いですしね。手術してみると入っているのも忘れるくらいなのですが、そのときだけはさすがに「わぁ~」と(笑)。
※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。