腰椎椎弓切除術 体験インタビュー (Y.S.さん)
2.入院・リハビリについて
では、手術を受けるきっかけはどういうことだったのですか?
どうしたものかと悩んでいたとき、半年ほど登山を休んでいた仲間が久しぶりに参加したと聞きました。どうしていたのかと尋ねたら、「腰椎と頸椎の両方を手術した」とのことでした。それにもかかわらず元気に山を登れるようになっていて、すがるような気持ちで、その病院を紹介してもらいました。私は、今までの治療や服薬、症状の経過について日付を入れて細かくメモしていましたので、初診の際にそれを先生に渡しました。すると先生は、「この薬を飲んで効果がないようなら、薬物治療は難しいかもしれません」とおっしゃられました。先生は手術しなさいと強要されませんでしたが、治療の選択肢として示されました。もちろん、私はぜひ手術をしてください! とお願いしたわけです。
手術に不安はなかったですか?
なかったです。それほど切実でした。それに私が不安に思っていることは、何を聞いても納得するまで説明してくれましたし、この先生になら任せられると安心して手術に臨めました。具体的にドリルで穴を空けて削ると聞いたときは、一瞬、ひるみましたが(笑)。その手術法についても、素人の私にわかりやすいように説明してくれました。
手術後はすぐにリハビリを?
いいえ、私の場合、特別なリハビリはしていません。というのも、手術翌日から痛みがなくなって体がシャンとなりましたから。今でも忘れません。その時、「もう1回生まれて元気になった」みたいだと思いました。尿管カテーテルを抜いて自由になったら、すぐにスタコラスタコラ歩いて...。歩けた、歩けたって、嬉しかったですねえ。もちろん個人差がありますから、この話はあまり参考にならないかもしれませんが。とにかく手術して良かった! と思いました。
先生は退院するまで毎朝、ベッドまで様子を見に来てくれました。先生は忙しいのに本当にありがたいと感じました。でも私、あちこち歩いていていないでしょう、ベッドに(笑)。そしたら先生、わざわざ私のいるところまで追いかけて来てくれたんですよ。
良い先生との出会いがあって今のSさんがあるわけですね。今でも通院されているのですか?
はい。半年に1回定期検診に行っています。最初の1年ほどは3ヵ月に1回行っていました。今のところ何の問題もありません。
※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。