腰椎椎弓切除術 体験インタビュー (Y.S.さん)
1.手術前の生活・手術を決心するまで
お見受けしたところかくしゃくとされ、腰の手術を受けられたとはとても思えませんね。
本当にね、もっと早く手術を受ければ良かったと思うくらい順調に回復し、痛みからも解放されて、今はとても楽しい毎日を送っています。手術前は痛みや痺れが強く辛かったですし、歩くときに体が傾いていたようで、私自身はわからないんですが、「体が歪んでるで」と周囲にいわれていました。ですから手術前の状態を知っている友人は、あまりに元気になった私を見て驚いています(笑)。
体格もがっしりされていて、77歳とは驚きです。
若い時からずっと力仕事をしてきました。それに、山登りが趣味で3000m級の山にもよく行きましたし、登山チームのリーダーもしていました。生駒山(大阪府と奈良県の県境にある標高642mの山)で、古道の探索をしているときに600年前の石仏を見つけたこともあるんですよ。郷土史研究家が探していて、どうしても見つけられなかったものだったらしく、案内したらものすごく感動されました。
まあ、そんな風にいたって活動的でしたから、腰痛のために動くのもままならなくなったときは、とても落ち込みました。
どれくらい前から痛み始め、どのような経過をたどったのですか?
手術を受ける4年ほど前、70歳頃から時々腰が痛いな、という自覚症状がありました。痛くなったり治まったりの繰り返しで、腰の使い過ぎだろうとしばらく放っておいたのですが、痛みがだんだんひどくなって持続するようになり、近所の整形外科を受診しました。脊柱管狭窄症という診断はすぐについたのですが、痛み止めとストレッチの治療はいくらやっても効果がなかったんです。いくつか他の病院も回りましたが同じでした。そのうち痺れが出てきて50mほど歩いたら、足の感覚さえなくなるようになって...。それでも、病院から手術というお話は出ませんでした。
※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。