人工股関節とともに、今、そしてこれからをイキイキと
3.脚にとらわれず一生懸命できる喜び、手術をして今思うこと。
Q. 「運動」はどれくらいできるものなのでしょうか?
A. 先生はゴルフ、水泳、自転車などは良いよとおっしゃいますね。
私はちょっとずつエアロビクスやヨガ、ダンスを始めました。ジムにも通い、トレーナーさんにちゃんと股関節のことを話して必要な筋力をつけるためのストレッチをさせてもらったりもしました。
私のブログに投稿してくれる方の中には、20代の男性でサッカーやっている方もいます。自分にできないプレーはしないといっていますが。スポーツをもう一回やりたいから人工関節にするという選択もあるのだと知りました。
先生と相談し、自分で自分の体に聞きながら、できることは意外に多いと思います。
Q. 歩くのは問題ないでしょうか? たとえば距離としてはどれくらい歩けますか?
A. 歩くのは全然問題ないですし、距離も苦になりません。手術から9ヵ月後に韓国に旅行に行ったときも、1日10kmくらい歩いても平気でしたよ。小走りもできますし、長い階段はそんなに楽ではないし好きではないけれど上がれます。
フランスにご縁があって行く機会が多いのですが、手術前は石畳が苦手ですぐ脚が痛くなったのに、今はまったく痛くならないです。
Q. それでは「手術をして一番変わったこと」は何ですか?
A. 手術をして2、3年経つと、子どもの頃から常に頭にあった脚のことを気に留めなくなりました。脚にとらわれることなく普通の生活を、やりたいことを一生懸命できるようになりました。
Q. ありがとうございました。最後に、人工股関節全置換術を受けられたことに対して、今の率直なお気持ちをお聞かせください。
A. 私についてみなさんの関心は、「60歳を待たずになぜ手術を?」ということだと思います。
そのことでいえば、「とにかく自分のやりたい人生をやってみよう」と。「今、やりたいことがあるのだから」ということでした。
人工股関節全置換術は、その思いを実現できる手術なのだと実感しています。
この先、再置換になるかもしれません。それなら再置換をして、またやりたいことを続けていけば良い。痛みのない毎日を送れている今、手術をしなければよかったと思ったことはただの一度もありません。それだけは確かです。
手術後、活躍される廣田さんの様子のご紹介
手術を終え、イキイキと活躍される廣田さんの写真をご紹介します。大学での講演のご様子や、スクールでの授業のご様子などをご覧いただけます。
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※対談の内容はあくまで体験者の感想です。症状や結果には個人差があるため、詳しくは専門医にご相談ください。