関節が痛い
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先生があなたに伝えたいこと
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県北医療センター高萩協同病院(茨城県)
河村 春生 先生
(専門:人工股関節)
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▼Q. 人工股関節手術を決断するということは大変勇気がいることだと思います。そんな大きな決断をされた患者さんに対して、どのような考え方で手術を行っておられるのでしょうか?
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 第一に、「脚の長さとオフセットを最適化する」ということを考えています。脚の長さに違いが出る理由としては、先天的に関節が脱臼している先天性股関節脱臼である場合や、大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)などで骨頭がつぶれてしまって、右と左の脚の長さに差が出てくる場合があげられます。手術後に、それが正常になるように、当院では専用器具を用いて手術中に脚の長さとオフセットを計測しています。人工関節を入れる前後での変化を計測し、脚の長さとオフセットを最適にする部品を選ぶようにしています。ここまでやっている病院は、非常に少ないと思います。
 脚の長さが違うと跛行(はこう)(*1)が出てきます。これは患者さんにとってかなりのコンプレックスになります。脚の長さが違うのでズボンがはけないとか、靴を上げ底にしないといけないということもあります。女性ですと好きな服も好きな靴もはけないということになり大変辛いでしょう。ですので、人工股関節手術で脚の長さを矯正することは大切なことだと考えて手術を行っています。
 跛行の原因は、脚の長さだけではありません。オフセットが足りないと股関節周囲の筋肉が弛んで、やはり跛行の原因となります。これを防ぐためには、オフセットの合った人工股関節を選択することが重要であり、「患者さん一人一人に適した人工股関節の機種を選択するお手伝い」という考えが出てくるのです。

(*1) 跛行:歩行に異常をきたし、脚をひきずって歩くこと

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 オフセットとは、簡単にいうと大腿骨が体の中心からどれだけ横に出ているか、その長さのことです。例えば、オフセットが短かすぎる人工股関節を使ってしまうと、その周囲の筋肉(中殿筋(ちゅうでんきん))がたるんでしまいます。筋力が弱いことで生ずる跛行は、適切なオフセットの人工股関節を選択することで防ぐことができます。

オフセット以外にも、患者さんの骨の形(髄腔(ずいくう))(*2)に合った人工股関節を選ぶということも意識しています。髄腔の形も患者さんによって様々です。セメントを用いない手術を行う場合は、骨と人工股関節の間を埋めるセメントを用いないということですので、骨の形を見て、そこに合う機種を選択します。

(*2) 跛行:髄腔(ずいくう)の形にも種類があります。

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人工股関節の機種の違いは形だけではありません。患者さんの年齢や活動性に合った摺動面(しゅうどうめん)(*3)の人工股関節を選ぶということも考えています。 人工股関節の摺動面にはいくつかの組合せがあります。ポリエチレンのライナー(下図Aの部分)とアルミナ・セラミックの骨頭(下図Bの部分)という組合せで、耐摩耗性も高く、長期成績が望めると思っています。しかし、活動性の高い40歳代から50歳代で手術を受ける方の場合はセラミックのライナーとセラミックの骨頭という組合せや、メタルのライナーとメタルの骨頭の組合せがあるということも患者さんに話をして、一緒に考えて選んでいます。

(*3) 摺動面:人工関節の骨頭とライナーがこすれあう面

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 詳しくいいますと…年齢的に60歳を超えていれば、ポリエチレンのライナー(上図Aの部分)と通常のメタルまたはセラミックの骨頭(上図Bの部分)の組合せで十分でしょう。現在のポリエチレンはクロスリンクといって、以前に比べて非常に摩耗が少なく改良されていますから。但し患者さんが「私は手術後も活動的に動きたい」という場合には、別の組合せの選択肢を提示する場合もあります。

 もう少し若い方の場合は、若いゆえに活動性も高く、高齢の方に比べると現在のポリエチレンライナーでもすり減る可能性が多少高いことも説明します。さらにすり減らない組合せもあるということで、先ほどいった別の組合せを紹介します。
ただし、セラミックどうしだと破損の可能性が多少ある、メタルどうしだと金属イオンの流出が多少ある、などの短所もきちんと説明して、患者さんがどれを好むかということで決めています。

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Q. 手術を受ける時期についてメッセージを発してくださるということなのですが、実際そのタイミングについて悩んでおられる患者さんは多いのでしょうか?
また、どのような点を最も悩まれるのでしょうか?

Q. 手術を受ける時期について、どのようにアドバイスされておられるのか教えてください。

Q. 人工股関節手術を決断するということは大変勇気がいることだと思います。そんな大きな決断をされた患者さんに対して、どのような考え方で手術を行っておられるのでしょうか?

Q. 患者さんには少し難しいお話だと感じたのですが、患者さんの反応はいかがでしょうか。また、人工股関節について少なくともどれくらいの知識があれば安心して手術を受けられると思われますか?

Q. そのようにいわれると不安に思われる患者さんもいると思いますが。

Q. 毎年“たつのこ人工関節祭り”というものを開催しておられますが、このイベントに対する思いについて聞かせてください。

Q. 院外で患者さんと触れ合うことの重要性を感じておられるんですね。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

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*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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