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自分でできる!転倒予防

4.あなたの近くの「運動療法施設」

病院併設の運動療法施設があることをご存知ですか?名称は様々ですが、専門のスタッフの方が、年齢や体力に見合ったトレーニングをしてくださるそうです。

熊本機能病院 併設 熊本健康・体力づくりセンター(以下、体力づくりセンター) 健康科学トレーナー 主任の野崎 靖弘さんにお話をおうかがいしたいと思います。

Q.体力づくりセンターとはどのようなことを目的とした施設なのですか?

A.医学的見地に基づいた運動プログラムを通して、生活習慣病等の病気やスポーツ外傷などの予防・改善に寄与し、地域の皆様のQOL(生活の質)の向上に貢献していくことを目的とした施設です。

Q.全国的にもこのようなことをされている施設はありますか?

健康科学トレーナー 主任の野崎 靖弘さんA.医療機関が運営する、生活習慣病などに対する運動療法を行う施設は、"42条施設"(*)と呼ばれ、最近は増加してきています。当センターでは、生活習慣病のみならず整形外科的疾患に対するトレーニング指導などを、障がいの有無に関係なく、健康づくりの方やスポーツ選手を対象に行っています。

(*)42条施設:医療法の42条では、医療法人がその開設する病院、診療所などの業務に支障のない限り、疾病予防や運動療法のために運動を行わせる施設を設置することが認められており、そのような施設のこと

Q.転倒予防以外にもどのようなことをされているのでしょうか?

A.施設内では、スポーツ・健康づくり・運動療法の各コースでのトレーニング指導を行っているほか、グループ内の老健施設でのトレーニング指導も行っています。また、県内の市町村において介護予防事業(プログラムの実施や送迎など)等を実施したり、高校や大学のスポーツチーム(部活)でのトレーニング指導を行っています。

Q.こちらのスタッフの方は(財)健康・体力づくり事業財団 健康運動指導士 の資格をお持ちですが、これはどのような資格なのですか?

健康科学トレーナー 主任の野崎 靖弘さんA."個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者"とされています。
(財)健康・体力づくり事業財団では、平成19年度に健康運動指導士の養成カリキュラム、資格取得方法等に至るまで大幅な見直しを行い、ハイリスク者も対象にした安全で効果的な運動指導を行なうことのできる専門家を目指して、人材育成がなされているところです。

Q.体力づくりセンターに通うことにより、何か目に見える変化が出てくることはあるのでしょうか?

A.体重が減少したり、筋力が向上したりと目に見える変化ももちろんですが、目に見えない部分、例えば血液や血管の状態や、体組成の変化など目に見えない変化も得ることが出来ます。

Q.どのような方に、より来ていただきたいか、ぜひメッセージをお願いいたします。

健康科学トレーナー 主任の野崎 靖弘さんA.健康が気になる、痩せたい、筋力を維持・向上させたいなど一般的なトレーニングの方だけでなく、何らかの障がいのある方や血糖をコントロールしたい等の医学的配慮が必要な方にもご利用いただきたいですね。また、当センターは競技スポーツを行うスポーツ選手の競技力向上のお手伝いも行っております。是非ご活用下さい。

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