先生があなたに伝えたいこと / 【大竹 安史】脊椎脊髄の疾患には脳から連なる神経が関係しているので、脳神経外科医が得意とすることが実は大変たくさんあります。

先生があなたに伝えたいこと

【大竹 安史】脊椎脊髄の疾患には脳から連なる神経が関係しているので、脳神経外科医が得意とすることが実は大変たくさんあります。

社会医療法人 医仁会 中村記念病院 脊椎脊髄・末梢神経センター 大竹 安史 先生

社会医療法人 医仁会 中村記念病院 脊椎脊髄・末梢神経センター
おおたけ やすふみ
大竹 安史 先生
専門:脳神経外科・脊椎外科

大竹先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
今、東南アジアの旅行にはまっていて、特にリゾート地についていろいろ情報を知りたいと思っています。

2.休日には何をして過ごしますか?
子どもと遊ぶことと、男の料理です。でも料理は残念ながらたまにです。台所を汚して妻に怒られるので(笑)。

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先生からのメッセージ

脊椎脊髄の疾患には脳から連なる神経が関係しているので、脳神経外科医が得意とすることが実は大変たくさんあります。

※掲載されている手術写真は、不快感を感じることがありますのでご注意ください。

社会医療法人 医仁会 中村記念病院 脊椎脊髄・末梢神経センター 大竹 安史 先生Q. 「脊椎脊髄・末梢神経センター」というのはあまり耳にしない名称なのですが、どのような機能があるのでしょうか?

A. まず、当院は1967年に開院した日本で初めての脳神経外科専門病院で、脳及び脳から連なる脊髄脊椎・末梢神経の診断と治療にも力を入れてきました。今では脳神経外科医40人をはじめ、神経内科医も多く在籍しています。ほかにも整形外科医や、神経画像診断に長けた神経放射線科医、血管内科医も常駐していて、神経に関わる総合病院といえます。脊椎脊髄・末梢神経センターは今年(2017年)開設され、こうした各科の連携をしっかりと図り、最新の機器を整備して治療を行うことを目的としています。対象となるのは頸椎・胸椎・四肢の末梢神経から生じる手足のしびれや痛み、脱力、首や背中や腰の痛み、歩行困難など広範囲に亘ります。

Q. 脊椎脊髄には脳から連なる神経が存在しているのですね。

A. はい。ほかにも筋と共に体を支える骨格としての役割もあり、周囲には大事な血管もあります。また、たとえば脊椎が痛いといっても神経内科的な病気により、同じような症状を呈することもあります。ですから何よりも大事なのは"診断"です。その意味でも、神経、骨、筋肉、血管、神経内科すべての知識を要求される脊椎脊髄は特殊な場所といえるでしょう。だからこそ、それらに関わる専門医が多方面からその症状にアプローチし、連携を取ることが重要なのです。

脳から連なる神経のイラストQ. なるほど。よくわかりました。それにしても、脳神経外科の先生が脊椎外科を診られるのはあまり聞かない気がします。

A. 日本では脳神経外科は頭の中の病気を治療するイメージですから、ちょっと不思議に思われる方もいるでしょう。それはもちろんそうなのですが、実は英語では脳神経外科医はニューロサージャンと訳されます。Neuro(神経)surgeon(外科医)です。脳から連なる神経すべてに関わる外科医ということです。実際に欧米では脳神経外科医の扱う手術のうち7割が、脊椎脊髄・末梢神経だといわれています。

社会医療法人 医仁会 中村記念病院 脊椎脊髄・末梢神経センター 大竹 安史 先生Q. 腰痛とか首が痛いとか、そういう症状で脳神経外科を受診しても良いわけですね。

A. もちろんです。みなさん、脳神経外科を受診するというと緊張されるようですし、敷居の高いイメージをお持ちのようですが、体調に心配があれば積極的に受診していただきたいと思います。中には手足がしびれて脳の病気と疑って受診したら、脊椎が原因とわかり適切な治療を受けることができたという例も多くあります。

Q. 脊椎脊髄では実際にはどのような病気が多いのですか?

A. 病院によって違いはあると思いますが、全体的には椎間板ヘルニアや高齢化に伴う脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の頻度が高いでしょう。いずれも神経を圧迫して下肢などに痛みやしびれが出る病気ですが、先ほど少し触れたように、同じような症状でもまったく違う病気であったり、紛らわしい病態であったりということもあります。たとえば手のしびれを訴えていたとしても、腫瘍や神経の炎症、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)、脳・関節の病気、血管障害などです。あるいはいくつかの病気が重なっていることもあります。

正常な脊椎の断面図 脊柱管狭窄症の断面図

Q. いかに診断が重要かということですね。では、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの手術において先生が特に取り組んでおられることはありますか?

A. 脊椎に対する外科治療は大きく分けて3種類あります。それは、脊髄や神経を圧迫している椎間板や骨などを削って圧迫を取る「除圧術」、脊椎の変形、不安定性などに対する「固定術」、病巣そのものを切除する「摘出術」です。脳神経外科医はマイクロスコープ(顕微鏡)を使った手術が得意ですので、それを最大限に生かしてそれらすべての疾患で顕微鏡を使って手術をしています。

手術写真

顕微鏡視下の写真

社会医療法人 医仁会 中村記念病院 脊椎脊髄・末梢神経センター 大竹 安史 先生Q. 顕微鏡を使う手術にはどういうメリットがあるのですか?

A. 術野が広く、肉眼よりも細部にわたってよく見ることができるので、安全で確実な手術につながります。出血も少ないと思います。また手術の内容を記録に残せるのもメリットです。万が一、術後にトラブルが起こったとき、記憶ではなく記録があることで術中に何かあったのかを正しく思い起こすことができ、対処の幅と正確性が高まります。さらには、数台のモニタ画面を通してそこにいるみんなが手術状況を共有できます。術後に、手術室に入らなかった人たちに対して、どういうところがポイントなのかを教えることができるなど、顕微鏡は教育ツールとしても有効です。

Q. ありがとうございました。脊椎脊髄と脳神経外科との関係がよくわかりました。

A. 我々のように神経を専門とする医師と整形外科医などが手を取ることで、開ける道は必ずあるはずです。神経の痛みに対する医療機関の扉が、広く開いていることを患者さんに知っていただければ幸いです。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

大竹 安史 先生からのメッセージ

※ムービーの上にマウスを持っていくと再生ボタンが表示されます。

取材日:2017.8.21

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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