HOME / 先生があなたに伝えたいこと / 【宮坂 輝幸】患者さんにとって一番良い治療を行うために、ナビゲーションシステムなど、最新の技術を積極的に取り入れた治療を行っています。

先生があなたに伝えたいこと

【宮坂 輝幸】患者さんにとって一番良い治療を行うために、ナビゲーションシステムなど、最新の技術を積極的に取り入れた治療を行っています。

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院
みやさか てるゆき
宮坂 輝幸 先生
専門:膝関節

宮坂先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
 お正月に食べ過ぎてしまったので、体脂肪が気になっています。先日、ピラティスを体験してみたのですが、意外にきつくて驚きました。

2.休日には何をして過ごしますか?
 趣味のゴルフに行ったり、公園で子どもたちと鬼ごっこやかくれんぼなどをしたりして遊んでいます。

携帯・スマートフォンサイトもチェック!

携帯電話・スマートフォン

バーコードリーダーで読み取ってください。携帯電話・スマートフォンからもご覧いただけます。
http://kansetsu-itai.com/m/interview/dr194.php

*携帯電話・スマートフォンからアクセスしていただく場合、パケット通信料は、お客様のご負担となりますので予めご了承ください。

QRコード

先生からのメッセージ

患者さんにとって一番良い治療を行うために、ナビゲーションシステムなど、最新の技術を積極的に取り入れた治療を行っています。

Q. まず膝関節の構造について教えてください。

膝の靭帯の名称A. 膝関節は太ももの骨である「大腿骨(だいたいこつ)」、すねの「脛骨(けいこつ)」、そして膝のお皿と呼ばれる「膝蓋骨(しつがいこつ)」で構成されています。大腿骨と脛骨は「前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)」「後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)」、膝の内側と外側にある「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)」「外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)」の4つの靭帯で支えられています。膝蓋骨は大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と膝蓋腱(しつがいけん)によって支えられています。さらに、脛骨上面の内側と外側に三日月状の「半月板」などの軟骨があり、クッションのような働きをしています。

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生Q. 膝関節はどのような仕組みで動いているのですか?

A. 膝関節は「蝶番(ちょうばん)関節」と呼ばれますが、単純に蝶番のように動くわけではありません。膝は曲げるとき、大腿骨顆部(だいたいこつかぶ)が内側を中心に外側が滑るように後ろへ動きます。ねじれながら後ろに曲がっていくイメージです。球状の骨がクルクルと回るような構造の股関節などに比べると、やや複雑な仕組みになっています。そのため、傷みやすい箇所も多いのが特徴です。

Q. 膝関節での主な疾患について教えてください。

A. 最も多いのが「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」です。他には「半月板損傷」や「リウマチ」などがあります。

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生Q. 「変形性膝関節症」では、膝のどの部分がどのように悪くなるのでしょうか? また、その原因について教えてください。

A. 日本人の変形性膝関節症で多いのは、O脚が原因となったものです。靭帯や筋肉のバランスが原因でO脚になりやすい人が多く、加齢とともに膝の内側の軟骨がすり減って骨同士が擦れ合うことで痛みが出ます。まれにX脚が原因で外側の軟骨がすり減る人もいます。
どちらも、軟骨がすり減ることでさらに変形が進み、痛みが強くなる悪循環を引き起こしがちです。また、三日月型の半月板が円形になっている「円板状半月板」を持って生まれた場合、本来ない部分にも半月板が存在する状態なので、一般の人よりも軟骨に負担がかかりやすく、傷みやすいので変形性膝関節症になりやすいのです。また、交通事故やスポーツによる怪我(半月板損傷や十字靭帯の断裂など)が原因となって発症することもあります。

変形性膝関節症

大腿四頭筋を鍛える方法の例Q. 変形性膝関節症になった場合、やはり手術が必要なのでしょうか?

A. まずは保存療法で様子を見ます。保存療法とは運動や薬などによる手術以外の治療方法のことです。運動療法では主に大腿四頭筋のトレーニングを行います。膝関節を筋肉でしっかり支えることで安定すれば、痛みが軽くなることがあるからです。
また、炎症を抑えるために、関節内に直接ヒアルロン酸を注射する方法があります。痛みが強い場合、より抗炎症作用の強いステロイドを使うこともありますが、あまり頻繁に使用するとかえって関節を壊してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
そして、保存療法でも痛みが取れない、変形が進行するといった場合には手術を考えます。

Q. 手術とは、人工関節置換術(じんこうかんせつちかんじゅつ)というのをよく聞きますが、それ以外の手術方法もあるのでしょうか?

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生A. 半月板損傷などで痛みが出ている場合、関節鏡(内視鏡)を使って傷んでいる部分を削る方法があります。また、脛の骨を部分的に切ってO脚やX脚を矯正して負担を減らす「高位脛骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ)」を選択することもあります。骨切り術は自分の関節を残すことができるので、50代くらいまでの若い方に勧めることが多くあります。
まずは保存療法や関節鏡手術など、患者さんにとってより負担の少ない方法を考えていき、それでも痛みや変形が止められないときの最終手段として人工関節手術があると考えています。それは、人工関節は経年とともにゆるみが出たり、軟骨の役割をするポリエチレンが摩耗したりするために、将来的に再置換(さいちかん:人工関節を入れ換えること)手術の可能性が考えられるからです。そのため、人工関節置換術は一般的には60代以上の方に行います。しかし、若くても変形がひどい場合やリウマチ(若い方に多い)の患者さんには、例外的に人工関節手術を行うこともあります。

O脚の図 高位脛骨骨切り術

手術 ナビゲーションシステム イラストQ. こちらでは、手術に「ナビゲーションシステム」を導入されていると伺っています。どういったものなのでしょうか?

A. 当院では、人工関節手術や骨切り術などの手術の際に、大腿骨と脛骨にアンテナを設置し、骨の位置情報をリアルタイムにモニター画面で確認することで、骨を切る角度などを正確に把握できるシステムを導入しています。これによって、より正確な手術が行えるようになりました。

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生Q. ところで、膝関節の人工関節置換術には大きく分けて2つあるそうですね。

A. ひとつは、「単顆人工膝関節置換術(たんかじんこうひざかんせつちかんじゅつ)」です。傷んでいる部分だけをくりぬいて人工関節に置き換える方法で、片側の軟骨のみが傷んでいるケースに適用されます。靭帯を4本とも残すことができるので、より生体の膝に近い状態を保てます。傷も小さく、患者さんへの負担も軽い方法です。
もうひとつは、膝関節全体を人工関節に置き換える「全人工膝関節置換術(ぜんじんこうひざかんせつちかんじゅつ)」です。この方法では一般的に、前十字靭帯を切除します。使用する人工関節によっては後十字靭帯の切除も必要になります。どちらを選択するかはケースバイケースですが、より安定した膝関節を再現するために必要な方を適宜選びます。

単顆人工膝関節置換術

単顆人工膝関節置換術

全人工膝関節置換術

全人工膝関節置換術

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生Q. 人工膝関節置換術を受けた後で、注意すべきことは何ですか? また、関節の機能はどれくらいまで回復するのでしょうか?

A. 体がぶつかり合うような激しいスポーツは、人工関節の破損や周囲の骨折の原因となるので避けてください。ゴルフやウォーキング、水泳などは十分楽しむことができます。
人工関節手術後の膝の動きは、手術前にどの程度動かせたかに大きく影響を受けます。例えば、手術前に90度しか曲がらなかった患者さんは、手術後に正座できるまでになるかどうかは難しいところなのです。術後の回復目標は患者さんによって大きく異なるので、じっくりと医師と相談する必要があります。

公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 宮坂 輝幸 先生Q. 先生が整形外科医を目指されたきっかけや、これまで治療に携わってこられた中で印象深いエピソードがあればお聞かせください。

A. 中学生時代、サッカー部でよく捻挫や骨折をし、整形外科の開業医だった同級生のお父さんのところへ通いました。ぶっきらぼうで怖い先生だったのですが、腕が良く、近所の人たちに慕われる姿を見て憧れたのがきっかけで、整形外科医を目指しました。
以前勤務していた病院で、片側の膝を人工関節、もう片側を骨切り術で手術した患者さんがいました。数年後ゴルフ場で「宮坂先生!」と声をかけてきたキャディーさんがその方で、「おかげさまで、現役で働いています」とおっしゃってくださいました。本当にうれしくて、もっとがんばろう! と思いました。

取材日:2017.1.19

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

先生の一覧へ戻る

病院検索をする

ページトップへ戻る

病院検索 あなたの街の病院を検索!

先生があなたに伝えたいこと 動画によるメッセージも配信中!

先生があなたに伝えたいこと

股関節股関節

膝関節膝関節

肩関節肩関節

肘関節肘関節

足関節足関節

手の外科手の外科

脊椎脊椎