先生があなたに伝えたいこと / 【冨田 益広】関節の疾患のつらいところは何といっても「痛み」です。なるべく体に負担のかからない方法で、一日も早く痛みを取り去ってあげられる治療を目指しています。

先生があなたに伝えたいこと

【冨田 益広】関節の疾患のつらいところは何といっても「痛み」です。なるべく体に負担のかからない方法で、一日も早く痛みを取り去ってあげられる治療を目指しています。

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生

社会医療法人 清恵会 清恵会病院
とみた ますひろ
冨田 益広 先生
専門:股関節膝関節

冨田先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
 いまマンションを探しているのですが、やはり価格が気になります。

2.休日には何をして過ごしますか?
 趣味のゴルフや、大好きなサッカー観戦のために海外に行くのが楽しみです。イングランド、ドイツ、スペインのサッカーが、特に面白いですね。

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先生からのメッセージ

関節の疾患のつらいところは何といっても「痛み」です。なるべく体に負担のかからない方法で、一日も早く痛みを取り去ってあげられる治療を目指しています。

Q. 人工関節手術が必要な股関節や膝関節の疾患には、どのようなものがあるのでしょうか?

A. 一般的に、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)関節リウマチなどが人工関節手術になりやすい疾患です。

変形性股関節症

変形性膝関節症

Q. それぞれ、関節のどの部分がどのように悪くなるのでしょうか? また、原因は何でしょうか?

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生A. 変形性関節症は、股関節、膝関節ともに関節内の軟骨がすり減ることで骨が変形し、痛みが出る病気です。股関節の場合は、先天的な股関節の脱臼や、大腿骨の受け皿にあたる骨盤の臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)などが原因になっていることもあります。関節は毎日使う部分なので、特に原因はなくても年齢を重ねる間に変形していくことも多いのです。
大腿骨頭壊死症は大腿骨の骨頭(骨盤に収まっている部分)が、壊れていく病気です。主な原因はステロイドとアルコールの過剰摂取だといわれています。
関節リウマチは原因不明の疾患です。指などの小さな関節から始まり、体中の関節が破壊される病気ですが、最近では薬による有効な治療法が見つかったことで、股関節などの大きな関節まで壊れる症例は少なくなりました。

股関節の構造(正面図)

大腿骨頭壊死症

Q. どれも関節部分が変形したり破壊されていく疾患ということですが、人工関節手術以外の治療法はないのでしょうか?

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生A. 筋肉トレーニングやストレッチ、痛み止めなどの保存療法があります。筋力を鍛えることで痛みが軽減することもあり、痛み止めや炎症止めの薬を併用することで、手術をしなくても改善が見られる場合もあります。薬には飲み薬、貼り薬(湿布薬)、注射があります。膝関節の場合は、潤滑油のような働きが期待されるヒアルロン酸を関節内に注射することもあります。
手術になる場合でも、必ずしも人工関節手術になるわけではありません。特に若くて活動性の高い患者さんであれば、骨切り術(こつきりじゅつ)といって自分の関節を温存する方法を選択することもあります。関節近くの骨を切って関節の角度を調整する方法なので、骨がある程度丈夫であることが必要です。骨がもろくなっている方には適用できません。

膝の骨切り術の例

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生Q. では、どういった場合に手術を決断されるのでしょうか?

A. 患者さんのご希望にもよりますが、痛みが強く、レントゲンなどの画像でも著しい変形が見られる場合には手術を考えます。

Q. 最近、人工関節もかなり進歩してきたと聞きますが、どのようなところが良くなったのでしょうか?

A. なんといっても耐用年数です。人工関節の軟骨部分にあたるポリエチレンの性能が劇的に良くなり、摩耗しにくくなりました。人工関節の寿命は、ポリエチレンの寿命と比例するので、ポリエチレンの性能が向上すれば耐用年数が長くなるんです。長期成績の統計はまだ出ていませんが、20年くらいは大丈夫なのではないかと考えています。

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生Q. ちなみに、手術の方法や手術手技にも進歩はありますか?

A. たとえば股関節の場合、太ももの後ろ側から切開して手術する「後方アプローチ法」より、前側から切開する「前方アプローチ法」が主流になってきました。後ろからの場合、筋肉組織を大きく切らなければならず、術後に後方への人工股関節が脱臼を起こすケースがあります。一方、前からの手術だと、筋組織を避けながら人工股関節を設置することができるので、脱臼のリスクが減り、回復も早くなります。ただし、患者さんの状態によっては後方アプローチ法の方が良い場合もありますので、ケースバイケースで選択しています。
また、なるべく傷を小さくする「MIS(エムアイエス:最小侵襲手術)」という方法も導入し、患者さんの体の負担を軽減するように努めています。負担を軽くするためには手術時間の短縮も大切です。感染症予防の観点からも重要だと考えています。

フットポンプQ. 感染症のお話が出ましたが、主な合併症対策はどのようになさっているのですか?

A. 感染症については、手術は厳密に管理されたクリーンルームで行い、化膿止めなどの薬も積極的に使います。もうひとつ危険な合併症として知られているのが血栓による肺塞栓症(はいそくせんしょう)ですが、弾性ストッキングや足をマッサージする器械を使って予防します(フットポンプによる間欠的空気圧迫法)。

Q. 先生が患者さんを治療される際、もっとも大切にされていることは何でしょうか?

社会医療法人 清恵会 清恵会病院 冨田 益広 先生A. 何より、患者さんと丁寧に向き合うことを大切にしています。手術の有無にかかわらず、患者さんの不安を取り除くために、病状や治療についてしっかりと説明し、手術の際には入念な術前計画を行うようにしています。
関節の疾患では、まず痛みを取ることが大切です。そのためにどうすれば良いのか、患者さんと一緒に向き合っていきたいです。

Q. 最後に、先生が整形外科医になろうと決心されたきっかけについてお聞かせください。

A. スポーツが好きなので当初はスポーツ整形外科を目指していましたが、研修医時代にお世話になった、ある整形外科の先生のバイタリティに惹かれて関節専門の外科医を志しました。淡々とマイペースな方でしたが、仕事に関しては厳しく、その「妥協を許さない姿勢」が私の目標です。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

冨田 益広 先生からのメッセージ

※ムービーの上にマウスを持っていくと再生ボタンが表示されます。

取材日:2016.9.29

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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