先生があなたに伝えたいこと / 【仁平 高太郎】ひとりひとりの患者さんを満足させること、それが私のこだわりなのです。

先生があなたに伝えたいこと

【仁平 高太郎】ひとりひとりの患者さんを満足させること、それが私のこだわりなのです。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院
にへい  こうたろう
仁平 高太郎 先生
専門:股関節

仁平先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
 いまの最新技術を搭載した人工関節の成績が今後どこまで伸びるか楽しみです。もっと技術が進歩して、ベテランでも経験の少ない医師でも同じレベルの手術ができるようになれば良いですね。

2.休日には何をして過ごしますか?
 子どもも大きくなったので、いまは仕事に熱中して休日も病院に来たりします。休日に病室を回ると患者さんが「先生はいつ休んでるんですか?」と驚かれます。

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先生からのメッセージ

ひとりひとりの患者さんを満足させること、それが私のこだわりなのです。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生Q. 先生は年間の手術件数が多いそうですね。患者さんは全国から来られているのですか?

A. 人工膝関節200件と人工股関節300件を合わせて年間500件の人工関節手術をしています。膝はもう一人の医師と一緒にしていますが、人工股関節の300件はほぼ全て私が執刀しています。患者さんは北は青森、南は鹿児島から来られています。

Q. 週に換算すると約10件でしょうか。集中力の維持がすごいですね。

A. さすがに疲れますが件数が何件になろうとも、この仕事が好きだから苦にはなりません。もちろん、同時にクオリティを維持することも非常に大切だと考えています。
よく学会発表などで、「治療成績は1年後に98%の患者さんが...」という統計的な表現が使われますが、私は、私自身のこだわりとして100人の患者さんがいたら100人とも同じクオリティで良くしたい、満足して帰っていただきたいと思っています。ひとりひとりの患者さんを満足させること、それが私のこだわりなのです。
大学病院では教育訓練も大切なので、執刀を若手にさせることも多いのですが、ここではそれはありません。この病院に来るまで大学病院に長くいましたので、自分で手術がしたくなったのです。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生Q. 先生が手術され、仕事や生活に復帰された患者さんを定期的に集めて、講演をされているそうですね?

A. 外科医というものは手術した患者さんが何十人と集まると怖いものです。その中に手術に満足されていない患者さんがおられたら、何をいわれるかわかりませんから。私はここまで経験と年齢を重ね、ある程度自分のやったことに自信が持てるようになりましたので不安はありません。手術した患者さんを自信を持って送り出し、そうした患者さんが毎回200人くらい集まります。みんな同窓会のような気持ちで集まってこられ、とても嬉しそうです。同じ病気に対して戦った戦友のような感情なのでしょうか。「海外旅行に行ったよ」とか「モンサンミッシェルの階段を上れたよ」、「手術する前は旅行に行っても露天風呂の段差が越えられなかったけれど、今は平気よ」という声を聞くと私も嬉しくなります。

Q. 先生は人工関節手術に長く携られていますが、昔に比べてどのような点で違いがあるのでしょうか?

A. 私事ですが、まもなく医師になって30年を迎えます。この30年で医療は大きく進歩し、もちろん人工股関節手術の分野でも大きな進歩を遂げています。
先日、手術後2ヵ月の患者さんが、杖を使わず普通に歩いて受診されました。たまたま、股関節専門ではないが高名な医師の診察となり、「手術後に杖をついていないのはけしからん」と叱られてしまい、涙目になっているところに出くわしました。確かに30年前は杖は一生必要という指導だったのです。あとで、今ではその必要はないことを患者さんに説明し、納得していただきましたが、このように人工股関節手術の進歩は専門外の医師が追い付いていない程ペースが速いのです。

Q. 人工関節そのものの進歩も著しいそうですね。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生A. 生体親和性の高い材料を使い、摺動面(しゅうどうめん:関節のこすれあう面)の高機能化がなされています。今後は再置換手術(さいちかんしゅじゅつ:何らかの理由で人工関節を入れ換える手術)に至る件数も減少していくのではないでしょうか。さらに手術自体も技術が進歩してその確実性が向上しています。そのため、人工関節を正確な位置や角度で設置することが当然になってきています。あとは、人工関節の耐久性がどれくらい延びるかというところです。最近、Aquala(アクアラ)という技術が開発されましたが、こうした進歩でますます耐久性が向上し、再置換手術を行わなくても良いようになればと思っています。

Q. 手術手技の進歩についても教えてください。

ナビゲーションシステムを用いた人工股関節手術A. 手術前の3Dコンピューター・シミュレーションによる綿密な術前計画、手術中のナビゲーション・システムを用いた手術支援で、人工関節を事前に決めた通り、正確な位置に正確な角度で設置することができるようになりました。また、3Dプリンターで患者さん自身の骨のモデルを作って、術前に人工関節を実際に入れてみて合うかどうかを検証することができるようになり、変形が極度にひどい患者さんにも正確な手術が行えるようになりました。私は、変形がひどいからといってできないとはいいたくありません。そのような患者さんをどうやったら手術できるかを考え、この骨モデルを用いる先進医療の実施機関の認定を、東大病院に次ぐ2番目の施設として国に申請をしたのです。
また、当院にはご自分の骨や他人の骨を使う「骨バンク」もあります。これは、手術によって得られる不要な骨を-70℃で保管しておき、将来的に再置換手術を行わなければならなくなった時に活用できるシステムです。

CTデータから3D立体骨モデルを作成

Q. 手術の合併症とその予防について教えてください。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生A. 外科医として一番避けたいのは感染です。感染をなくすために手術室をクリーンルームにしたり、装備を整えたりしていますが、肝要なのは手術を短時間で行うことです。ここでは、決まった人数で決まった仕事を短い時間ですることにしています。手術時間を短くするために、必ず全ての手術で術前に3Dシミュレーションをしています。実際、シミュレーションの段階で、「このタイプの人工関節ではだめだ、メーカーや機種を変えよう」と判断することもあります。事前に時間をかければかけるほど、手術の時間は短くなると思います。
血栓も命にかかわる合併症です。薬、ストッキング、フットポンプなど、整形外科学会のガイドラインで決まっている方法を順守しています。血栓は、予防しなくて7/1000、予防しても2/1000の確率でおこるといわれています。やはり、手術時間を短くすることと、手術後はできるだけ早く動いていただくことも大事です。午前中に手術して、午後から動いていただくことも血栓予防のためにお願いしています。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生Q. 実際の手術時間はどれくらいですか?

A. 平均時間は30分から70分ぐらいです。早い方だと思います。それでも脱臼しないように縫合などの処置に細心の注意を払うなど、手術中に妥協はしません。私は人工股関節の手術しかしていないから、手術時間が早いと思います。つまり、毎日カレーライスだけを作るシェフと同じ。決められた通りにいろいろなことをいつも通り正確にやっている。それはほかの手術スタッフも同じです。

Q. 手術後のリハビリと入院期間について教えてください。

A. いま、入院期間の短縮を競うような風潮がありますが、私はそうは思っていません。患者さんは手術前は短い入院期間を希望されますが、手術後はもう少し長くいたいとおっしゃられる方が多いのです。3日や4日で退院を進める病院もあるのでしょうが、術前の状態が悪いほど筋肉が衰えているので、リハビリも時間がかかります。当院では、だいたい10日間~2週間です。リハビリには患者さんのモチベーションも大切です。そのために、「一人で立てる」とか「片足立ちができる」とスタンプがもらえるスタンプラリーも導入しています。

医療生協さいたま生活協同組合 埼玉協同病院 仁平 高太郎 先生Q. 先生がこれまでに治療された患者さんで、記憶に残っている方はおられますか?

A. ずいぶん昔のことで恥ずかしいからあまりいいたくはないのですが、私にとって記憶に残るのは、「良くならなかった患者さん」のことです。悔しい気持ちもあって、心からなかなか消えません。でも、それがあるからここまでがんばってこられた、向上できたのだと思っています。

※Aquala(アクアラ)は京セラ株式会社の登録商標です。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

仁平 高太郎 先生からのメッセージ

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取材日:2016.7.12

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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