先生があなたに伝えたいこと / 【丸山 正昭】 股関節症は命に関わる病気ではありません。前向きな気持ちを忘れず上手につきあっていきましょう。

先生があなたに伝えたいこと

【丸山 正昭】 股関節症は命に関わる病気ではありません。前向きな気持ちを忘れず上手につきあっていきましょう。

篠ノ井総合病院 丸山 正昭 先生

篠ノ井総合病院
まるやま まさあき
丸山 正昭 先生
専門:人工股関節

丸山先生の一面

1.休日には何をして過ごしますか?
 できるだけ家族と過ごすようにしています。私を支えてくれているのは、何といってもかけがえのない家族ですから。

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先生からのメッセージ

股関節症は命に関わる病気ではありません。前向きな気持ちを忘れず上手につきあっていきましょう。

Q. 先生のご専門でもある股関節の疾患には、主にどのようなものがあり、どんな人がかかりやすいのでしょうか。

篠ノ井総合病院 丸山 正昭 先生A. 代表的なものとして変形性股関節症があります。変形性股関節症には、老化や肥満などが原因の「一次性」と、先天性の臼蓋形成不全や股関節脱臼が原因となって生じる「二次性」があり、欧米人は一次性が多く、日本人は圧倒的に二次性が多いのが特徴です。以前先天性と言われていたものは今では後天性の要因が多いと認識されていますが、半数くらいの方が大人になってから変形性股関節症を発症するといわれていますので、注意が必要です。

Q. 変形股関節症に遺伝の要素はあるのですか?

A. 変形性股関節症が遺伝するということはありません。ただ、血縁関係のある親族に股関節を患った方がいる場合、顔形が似るように骨格の形も少し似る傾向がありますので、特に女の子が生まれた場合は、股関節のことを気にかけておいた方がいいでしょう。

Q. なぜ、特に女の子なのですか?

A. 変形性股関節症は女性の方がかかる確率が高いといわれています。男性に比べて関節が緩く、筋力が弱いということもあるだろう思われます。また女性は出産のために産道、すなわち小骨盤輪(しょうこつばんりん)が広く、その分、股関節が外側に押し広げられ、臼蓋形成不全を生じやすいのではないかと推測している医師もいます。

Q. 予防は可能なのでしょうか。

篠ノ井総合病院 丸山 正昭 先生A. 肥満や重労働、あるいは筋肉の過労は、股関節に負担がかかり、関節の病気を誘発しやすいので注意が必要ですね。特に股関節臼蓋形成不全や股関節脱臼といわれたことのある方は、その程度によって将来の運命が分かれますので、ぜひ医師に相談してください。つまり、先天性の疾患、もしくは子供の頃に股関節を患ったことがある場合、程度が軽ければ一生もつかもしれませんが、重ければ関節を温存する股関節形成術、温存が難しい場合は人工股関節置換術など手術が必要になることがあるからです。

Q. 先天性疾患をお持ちの方が医師へ相談するタイミングというのは...?

A. 痛みや違和感を股関節や大腿(時に膝)に覚えたときですね。何か少しでもおかしいなと思われた時は、なるべく早く受診してください。

Q. わかりました。ありがとうございます。次に、人工関節置換術についてお伺いしたいのですが、手術を受けることで、患者さんにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

篠ノ井総合病院 丸山 正昭 先生A. 何といっても大きいのは痛みが取れること。痛みは、その患者さんの活動意欲を削ぎ、気持ちもふさぎ込み気味にしてしまいます。手術によって痛みが軽減されれば、気分も軽くなり、買い物や旅行などやりたいことが再びできるようになります。また、関節の可動域も広がる場合があり、階段昇降やトイレ動作など日常生活動作もやりやすくなります。

Q. なるほど。患者さんにとってメリットは大きいわけですね。先生ご自身はどのような手術を目指されているのですか?

A. 患者さんが、その治療効果に満足されるような手術を目指しています。具体的には、術前計画に基づいて計画通りに手術を実行できるよう、患者さんの状態をチェックし、合併症に配慮しつつ、出血にも自己血で対応できるように、ということをきちんと計算して、術前から術後にわたってケアをしています。

Q. 先生は難しい症例もお引き受けになっていると伺いました。

篠ノ井総合病 丸山 正昭 先生A. はい。股関節疾患に関しては当院が最後の受診場所、いわゆる、かけ込み寺、すなわち、他施設での治療がうまくいかなかった患者さんも含めて、すべて受け入れて治療していく方針で診療に当たっています。私一人ではどうしても解決できない難しい症例が出てきた時には、私がかつて米国留学した際にお世話になったインディアナ大学のカペロ教授や信州大学名誉教授の寺山和雄先生に相談し、最善の治療ができるよう配慮しています。

Q. それは本当に心強いです。では、特に手術後ですが、股関節症と「上手につきあっていくため」のポイントを教えてください。

篠ノ井総合病院 丸山 正昭 先生A. 股関節の状態に応じて上手に使っていくことです。たとえば遠出の際には杖を携帯し必要に応じて使うとか、調子の悪い日には無理しないよう、いたわりつつ、疲れをため過ぎない、ということが大事です。調子が良い日には30分~1時間程度の散歩をするとか、臀筋(お尻の筋肉)の筋力訓練をする事も大切です。
なお、股関節症の方は、将来、変形が進む場合がありますので、年1回の検診は欠かさずにお願いしたいと思います。ちなみに女性の場合、妊娠・出産後と更年期後の2回、股関節が悪くなりやすい時期があるので注意してください。

Q. 気持ちの部分ではいかがでしょうか。

A. 股関節症は動くと痛いもの。術後にも、時折筋肉が突っ張って痛みを感じることがありますから、ともすれば患者さんは閉じこもりがちになります。けれども股関節症は命に関わる病気ではありません。常に気持ちを前向きに持って、つき合っていって欲しいと思います。

Q. よくわかりました。最後に、先生の思い出に残っている言葉があれば教えていただきたいのですが。

A. 一つめは「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」です。かつて私が入局した信州大学整形外科学教室の医局に、こう書かれていた額が飾ってありました。手術を行う時は、手は鬼のように大胆に思い切って動かしつつも、心は仏であれという意味です。この言葉に外科医の極意を感じました。二つめは「手術は、いつも初めてやると思え!」。昔、尊敬している脳外科の先生から教わりました。いつもやっているからといって気を緩めず、初心を忘れるなということですが、私自身、常に自分に言い聞かせています。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

丸山 正昭 先生からのメッセージ

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取材日:2011.04.20

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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