先生があなたに伝えたいこと / 【三橋 雅・西岡 孝】「一人一人をしっかりフォローできる体制」がとても大切です。

先生があなたに伝えたいこと

【三橋 雅・西岡 孝】「一人一人をしっかりフォローできる体制」がとても大切です。

高松赤十字病院 三橋 雅 先生

高松赤十字病院
みつはし ただし
三橋 雅 先生
専門:人工股関節人工膝関節

三橋先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
 少しメタボ気味なのが気になっています。運動しなくてはいけないんですけど、なかなか時間がとれません。

2.休日には何をして過ごしますか?
 ミステリーや時代小説など、本を読むのが好きです。
あとは掃除をしたり、家族サービスという仕事を(笑)。

高松赤十字病院 西岡 孝 先生

高松赤十字病院
にしおか たかし
西岡 孝 先生
専門:人工股関節人工膝関節

西岡先生の一面

1.最近気になることは何ですか?
 大きな天災があり、日本のこれからのことが心配ですね。子ども達のためにも、少しでもいい未来であってほしいと思います。

2.休日には何をして過ごしますか?
 趣味のゴルフを。年間で20回ほどは出かけています。

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先生からのメッセージ

人工関節は、ご自身の将来を明るくする有効な手段。私たちもしっかりフォローします。(三橋先生)
手術に関する間違った情報に左右されず、不安なことは専門医に確認してください。(西岡先生)

Q. 三橋先生、西岡先生は、人工関節手術を受けられた患者さんに対して、「一人一人をしっかりフォローできる体制」がとても大切だと常々いっておられます。それは具体的にはどのようなことなのでしょうか。

高松赤十字病院 三橋 雅 先生、高松赤十字病院 西岡 孝 先生三橋先生:退院されてからもきちんと患者さんを見守り続けることが重要だと考えています。具体的には「検診」ですね。病院により検診の間隔は必ずしも同じではありませんが、私としては状態が落ち着くまで、3年から5年ぐらいまでは半年ごとに診察に来ていただくようお勧めしています。どんなに間隔が空いたとしても1年に1回ですね。患者さんをしっかりとフォローするためには、しっかりと診させていただく必要がありますので。
西岡先生:人工関節に異常が発生しても、自覚症状が出るのは実はかなりひどくなってからなんです。自覚症状がなくても、レントゲンで人工関節の異常や変化が見つかることはかなり多いんですね。良くない状態で放置し症状が進行すれば、再置換術もとても難しいものになってしまいますから、早期発見のため、検診は欠かすことはできません。

Q. 人工関節は、時間が経つとどうなるのでしょうか?また、どうなると再手術になるのでしょうか。

高松赤十字病院 西岡 孝 先生西岡先生:時間が経ってよく起こるのは、人工関節のポリエチレン部分で起こる摩耗です。(※1)当院ではセメントレスの人工股関節手術を行っていて、再手術の原因のほとんどが摩耗だと思いますね。摩耗すれば再手術の対象になりますが、早ければ、必要な部品を取り替えるだけで済みます。ただし放置しますと緩みが出てきて、人工股関節そのものを入れ替える再置換術が必要になります。ですから早め早めに見つけて、手術の時期を決めていくということが大事です。活動性の高い方は摩耗しやすくなりますから、気をつけていただく必要がありますね。
三橋先生:それに、年数が経ちますとどうしても摩耗は進んでしまいますから、落ち着いた状態が続いていたとしても、定期的な検診が有効なんです。また老化が進むと骨自体が弱くなってきて、土台から人工関節が緩み出すというケースもあります。緩みなどの心配がある場合は、半年に1度、1年に1度というのではなくて、もっとこまめに検診に来ていただくようにしています。

(※1)ポリエチレン部分で起こる摩耗

Q. 人工関節自体の寿命はどれくらいなのでしょう。

西岡先生:一昔前は10年、15年といわれましたが、今は、活動性の違いにもよりますけれども、上手に使えば30年はいけるのではないかといわれています。おそらく20年は大丈夫でしょう。

Q. わかりました。ところでフォローという意味では、リハビリも大切な要素ですよね。

高松赤十字病院 三橋 雅 先生三橋先生:その通りです。リハビリに関しては、当院ではすべて院内で行いますので、我々の目が行き届き、リハビリ担当の医師と連携する中で、日常生活において支障がない状態までリハビリしていただけます。それに、人工股関節が脱臼しないための教育をしっかりと受けていただけるというメリットもあります。少しの無理が脱臼につながることもあり、指導したことをちゃんと守っていただくことが非常に重要なんです。最近は、早期退院ということがよくいわれますけれども、十分にリハビリしていただけるようにしていますから、当院では、普通よりも入院期間が若干長くなっているかもしれません。

Q. こちらの病院では、平均してリハビリ期間はどれくらいなのですか?

三橋先生:大体3週間、長くて6週間程度です。手術の際は、時間的にも精神的にも余裕を持って臨んでいただきたいと思います。

Q. 手術前のフォローについてはいかがですか?

高松赤十字病院 三橋 雅 先生三橋先生:手術を前提に入院されている患者さんは、その時点で納得し理解されていることがほとんどですから、我々が何かフォローしなくては、ということはまずありません。どちらかといえば、手術することを決められるまでに、いろいろ迷われる方がいらっしゃいます。
西岡先生:誤解されている方がまだまだ多いんです。よく、「人工関節にしたら痛みは取れるかもしれないけど、歩けなくなるんでしょ」、というようなことをおっしゃる方があって、驚くことがあります。周囲にいろいろいわれたり、風の噂というんでしょうか、あまり良くない話を耳にしてしまうと、それをつい信じてしまうということがあるんでしょうね。「痛みが取れて、歩けるようにするのが人工関節」なのであって、「歩けなくなるなんてことはないですよ」とはっきり申し上げるのですが。身近に人工関節手術をされ、快適に歩いておられる方がある場合はこのような誤解は起こらないのですが。
一人で悩んだり抱え込まず、まずは我々に何でも相談していただきたいです。それにより心配事も解消できるはずですから。

Q. なるほど。間違った情報に流されてしまう方がおられるわけですね。では改めて、人工関節にすることで、患者さんにはどのようなメリットがあるのか教えていただけますか。

三橋先生:まず痛みが取れること。痛みが取れることで、今まで歩けなかったり、活動性が低かったことが解消できるということです。それにより患者さんご自身の気持ちも外向き、前向きになります。活動できないということは、気持ちもマイナス志向になってしまいますし、そうなると体調面にも決していい影響は出ません。その意味で人工関節は、明るい未来を実現するためのものだと思います。

Q. 手術をぜひ、前向きに捉えていただきたいものですね。

西岡先生:はい。股関節疾患の患者さんには若い方もおられ、そのような方は比較的手術に積極的です。片足の手術ですと、術後、十分杖なしで歩けるようになりますし、両足の場合は杖が必要ですが、それでも活動性は飛躍的に高まります。若い方は、そういったことをインターネットで調べてよくご存知です。
三橋先生:膝関節疾患は高齢の方に多いのですが、股関節の場合、先天性の股関節症の方も多くいらっしゃいますし、人工股関節手術も比較的若い年齢で受けられる方もおられますよ。

Q. 若いときに手術をしますと、その分長く人工関節と付き合っていくことになりますが、そのことに不安を訴えられる方はおられませんか?

高松赤十字病院 西岡 孝 先生西岡先生:それはもしかしたら逆かもしれません。不安より、今、そしてこれからを活動的に過ごし生きていきたいという思いが強いと感じます。私の患者さんのケースなのですが、10代後半にリウマチにかかられ、20代後半で出産をして、その後、悪化してしまった方がありました。その方は、小さいお子さんの面倒が思うように見られない、関節が痛くて子どもさんと一緒に遊んであげられないということで、人工股関節手術を受けられました。手術をすれば痛みが取れて活動性が高まります。「子どもの世話ができます」、と大変感謝されまして、こちらとしても、とてもうれしかったですね。ただやはり、50年、60年と人工関節と付き合っていただくことになるわけですから、きちんと定期検診をして、ということになります。

Q. 検診をきちんと受けていれば、歩けなくなるというような過剰な心配は必要ないということですね。

高松赤十字病院 三橋 雅 先生、高松赤十字病院 西岡 孝 先生西岡先生:はい。繰り返しになりますが、「痛みを取って歩けるようにする」のが人工関節手術ですから。人生において役立つものだということを、ぜひ知っていただきたいです。もし周りに歩けなくなったという方が仮におられるとしても、なんらかの理由があるはずで、それに対処する方法は当然あります。理由なしに歩けなくなるということはないんです。みなさんに安心して手術を受けていただけるように、我々も啓蒙していかなければと考えているところです。
三橋先生:正しい情報発信を得た上で、担当の先生から手術を勧められたら、なるべく早いほうがいいですよと申し上げたいです。症状が進行しないうち、体が少しでも元気なうちに手術をするのに越したことはありません。手術を、人生を前向きにする契機ととらえていただきたいと思います。

Q. 最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします。

三橋 雅 先生からのメッセージ

※ムービーの上にマウスを持っていくと再生ボタンが表示されます。

西岡 孝 先生からのメッセージ

※ムービーの上にマウスを持っていくと再生ボタンが表示されます。

取材日:2011.4.15

*本ページは個人の意見であり、必ずしも全ての方にあてはまるわけではありませんので詳しくは主治医にご相談ください。

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