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人工膝関節置換術

膝関節

[手術について]

手術後の合併症

深部静脈血栓症・肺塞栓症

深部静脈血栓症とは、下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて血管をふさいでしまうことです。血流が悪くなり、下肢がむくんだりふくらはぎが痛んだりします。これは、飛行機などの乗り物で長時間足を動かさないでいるときにもおこります。いわゆるエコノミークラス症候群(旅行血栓症)です。
この血栓が何かの拍子にはがれて、血流に乗って肺まで到達し、肺の血管をふさいでしまうのが肺塞栓症です。肺の血管がふさがると、血液ガスの交換(二酸化炭素と酸素の交換)がうまくおこなわれず、呼吸困難や胸の痛みを感じるようになります。時に取り返しのつかない重篤な症状を引き起こす可能性があります。

感染

人工関節の手術では、細菌感染が起こることがあります。感染には早期感染と晩期感染があり、早期感染は主に手術時の感染が原因と考えられています。これに対し、手術後3カ月以上たっておこる晩期感染は、早期感染に比べ頻度は低いですが、体調をひどく崩したとき(エイズ、ガン、肝機能障害、糖尿病の悪化)などに起こることがあります。感染は抗生物質などで治療できますが、深刻なときは人工関節の入れ替えが必要となる場合があります。

ゆるみ・破損・摩耗

人工関節を使用していると、ゆるんだり、破損したり、摩耗する(すり減る)場合があります。ゆるみは、人工関節の固定性が悪くなってずれてしまうことです。
摩耗は、主に人工関節を構成するポリエチレンの部分に見られます。摩耗粉が周辺の骨を溶かす骨融解をおこす原因となる場合があります。

再手術

人工関節がすり減ったりゆるんだりすると、再度、新しい人工関節に入れかえる手術をします。その際、人工関節をすべて取りかえる場合と、交換が必要なものだけを取りかえる場合があります。